1度経験した事があるなら、足がつる時のつらさって分かりますよね。
自分の意志とは関係なく筋肉が必要以上に収縮してしまい、強い痛みが表れます。
皆さんは、足がつった時にどのような対処をしていますか?
何もせずにはいられないあの痛み、とにかくマッサージをして痛みが去るのを待つ人もいれば、マッサージすら出来ずにジッと苦痛に耐える人もいるはずです。
あつ~い夏なら冷やした方が気持ちいいし、さむ~い冬なら温めたほうが効く気がするけど・・意外とわからない「足がつった時の正しい対処法」を調べてみました!
冷やすのはNG!
特にスポーツ中の足のつりは、冷感湿布を貼ったり、筋肉を冷やすスプレーをかけたりしがちですよね。
運動で適度に身体も温まってますし、冷やしたくなる気持ちもわかります。
でも、足がつる時に患部を冷やすのは逆効果なんです。
スポーツ中でも、睡眠中でも足がつったら「温める」のが正しい対処法です。
そもそも足のつりにはいくつかの原因があります。
妊娠中なら
・赤ちゃん優先で栄養をあげる事により、お母さんのマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが不足する
・お腹が大きくなることで鼠径部(足の付け根あたり)の欠陥が圧迫され、下半身が冷える
・重いお腹を支えるために足に負担がかかる
スポーツ中なら
・汗をたくさんかくことでミネラルも流れ出してしまい、体内がミネラル不足になっている
・特に水泳やテニス、ウォーキングなど、足に大きく負担がかかるスポーツをしている
・水分不足や準備運動不足により筋肉が硬くなっている
高齢者なら
・加齢による筋肉のおとろえと血行不良
・食事量が減るなどが原因の栄養バランスの乱れや水分不足
・活動量が低くなるため身体が冷える
就寝中に足がつる人が多いですが、睡眠中の発汗によりミネラルと水分不足になり、さらに足元が冷える事で筋肉が緊張して起こると考えられているんです。
老若男女問わず、栄養(ミネラル)不足や水分不足、身体の冷えが原因で足がつってしまうんですね。
冷えも足がつる原因の一つですから、さらに冷やすのはNG・温めるのが正解という事でなんです。
足がつりの正しい対処法
「足がつってしまった時」
1.痛みが治まるのを待つ
足がつっている時は、筋肉が緊張して収縮している状態なので、それを治めてあげる必要があります。
痛みの中難しいとは思いますが、出来るだけ足の力を抜いて収縮が終わるのを待つことが大切です。
2.痛みが去ったらマッサージ・ストレッチをする
痛みがある時にマッサージをしてしまうと、マッサージの痛みでさらに筋肉が硬くなったり、筋を痛めたりしてしまいます。
少し落ち着いてからゆっくりと筋肉を伸ばしたりほぐしたりしてあげる事で、その後足がつりにくくなります。
妊娠中などでふくらはぎ部分のマッサージがやりにくいようでしたら、股関節部分を軽く押すなどで足全体の血行を促進してみてください。
「足がつるのを予防したい時」
1.筋肉の疲労を軽減させる
スポーツをしている人はもちろんですが、普段運動をしない人も軽いストレッチなどで筋肉をほぐしておく事が大切です。
2.水分を摂る
血液の粘度を良好にし、神経命令伝達をスムーズにする事で足のつりを防げます。就寝前にコップ1杯の水を飲むのも効果的です。
3.身体を冷やさない
冷えによる筋肉の緊張などを防ぐために、特に下半身を冷やしすぎないように心がけましょう。
4.サプリメントで栄養を補給する
足がつってしまうのは、ミネラル(特にカルシウムとマグネシウム)が不足している事も原因です。
普段の食事で必要量を摂取するのが難しい場合、カルシウムとマグネシウムのサプリ、または足つり専用のサプリで不足しがちな栄養を摂る方法があります。
ほとんどの足のつりは一時的なもので問題はありませんが、中には大きな病気が元で起きている場合もあります。
足がつる以外に、しびれや麻痺を感じた場合は速やかに医療機関へ相談してください。
正しい方法で、足のつりに対処し、予防しましょう。